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YouTube Symphony Orchestra 2011 が発表される
2009年4月にニューヨークで開催された、ユーチューブ・シンフォニー・オーケストラの第2弾が開催されることが発表されました。
今度の開催地は、シドニーのオペラハウス。
そして今回もプロデュースに関わるのは、マイケル・ティルソン・トーマス。
今回はクラシック音楽をもっと "radically inclusive" にするべく(いかにもMTTが言いそう)、メイソン・ベイツ(Mason Bates)の新作で即興演奏するミュージシャンを幅広いジャンルから募集。本番では2名が舞台で、もう2名がインターネットのライブストリーミングを通して遠隔地から演奏に参加、オーケストラと即興演奏を繰り広げる計画。
やはりMTTの関心は即興にあり。
このために用意したビデオもよく出来ています。
もう一つ変わったのは、シドニーでのリハーサル及びマスター・クラスが1週間あること。前回の2日半では準備できることに限りがあった(結果、参加者にもっともなじみがあったタン・ドゥン作品の出来が一番良かった)ことをふまえての設定なのでしょう。
これらには、前回も大きく関わったロンドン交響楽団に加え、ベルリン・フィル、シドニー交響楽団、ニューヨーク・フィル、サンフランシスコ交響楽団、ソウル・フィルからも参加。
またオーストラリアの観光局とタイアップしている点、スポンサー企業として韓国の現代自動車が名乗りをあげている点、オーディションに応募すると、ベルリン・フィルのデジタル・コンサートホールの24時間チケットがもらえるなど、ベルリン・フィルがマーケティングのチャネルとして活用するべく動いた点なども注目です。
今の時代にクラシック音楽がインターネットを活用して何ができるか?Googleにリソースを提供してもらって実験できるYouTube Symphonyはまたとない機会。
何が出てくるか楽しみ。
スケジュール
応募の締め切り:2010年11月28日
出場者を選ぶ一般投票:2010年12月10-17日
出場者の発表:2011年1月11日
シドニーでのリハーサル及びマスター・クラス:2011年3月13日(1週間)
シドニーでのコンサート:2011年3月20日
詳しくは
ユーチューブ・シンフォニー・オーケストラのウェブサイト
(数々の改善点があります。検証して改善する企業姿勢が徹底している)
記事
(2010.10.13)