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PMF2009にティルソン・トーマスが来日

祝来日。2009年のPMF(パシフィック・ミュージック・フェスティバル)の予定が発表されました。

ティルソン・トーマスは、PMFオーケストラを指揮。

  • 2009年7月25日 札幌コンサートホールKitara
  • 2009年7月26日 札幌芸術の森・野外ステージ
  • 2009年7月27日 ザ・シンフォニーホール
  • 2009年7月29日 サントリーホール

曲目は、マーラーの交響曲第5番とマイケル・ティルソン・トーマス作品の最高傑作(?)
シンフォニック・ブラスのためのストリート・ソング(Street Song)。

【補足】この曲、もともと金管五重奏のために書かれ、バーンスタインからもお墨付きをもらったというMTT的思い出の作品。その後、息つぎするところがなく窒息する(?)という奏者の声を受け、12人で演奏する拡大バージョンを書いたのだが、今度は人数増えた分完成度を上げるのが困難だという問題に直面。今シーズン、ティルソン・トーマスは各オーケストラでこの曲を取り上げたが、シカゴ以外の評は出来に厳しい。という訳で、この曲選んだことに若干(大いなる?)不安が募るが、きっとバーンスタインゆかりの何かを演奏したかったのでしょう。 (2009.4.30 追記)

(2008.11.29)

PMF2009 ティルソン・トーマス来日に寄せて

マイケル・ティルソン・トーマスの来日は、日本にとって好機ではないでしょうか。

せっかく来日するのですから、よけいなお世話かもしれませんが、ぜひ日本でクラシック音楽やオーケストラのアウトリーチ活動に取り組んでいる方々には、MTTと交流する機会にしていただきたい。

ティルソン・トーマスほど、この分野で知見と経験と実績を持っているアーティストは世界に他にいません。MTTも喜んでシェアしたいと思っているはず。PMFの事務局にも、このチャンスを生かす配慮を是非ともお願いしたいです。

またティルソン・トーマスは今、サンフランシスコ交響楽団とニュー・ワールド交響楽団という自分の構想を実現する場、聴衆、支援者を手にし、クラシック音楽界屈指のイノベーターです。バーンスタインの弟子だとか、昔PMFの芸術監督だったという定点だけから見て通り過ぎてしまうのでは、あまりにももったいない。

今の日本に必要なことは、社会のいろんな場で少数派や異端を切り捨てないで、様々な立場や見方を尊重することによって社会の許容性を広げ、若者が希望を持ってチャレンジできる土壌をつくることだと思います。そういう点でも、若者を巻き込んだ“Strong Future”のための具体的な活動をいくつも手掛けるティルソン・トーマスは、メンタリティが大いに違って日本にうってつけ。

サンフランシスコ交響楽団との来日が期待薄な状況下、PMFはティルソン・トーマスと日本の唯一の貴重な接点です。

北海道の人々も、ぜひ自分たちが既に手にしているものの価値に気づいてください。

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