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MTT的チャイニーズ・メニュー@カーネギーホール
カーネギーホールの今シーズンのビッグ・イベントは、中国文化のフェスティバル。題して
Ancient Paths, Modern Voices
~A Festival Celebrating Chinese Culture~
10/21~11/10に亘って、オーケストラ、室内楽、伝統芸能のコンサートをはじめ、ダンス、コミュニティへの出張コンサート、現代の中国文化やアーティストの最前線を紹介するイベントなど、大小30の催しが盛大に繰り広げられます。
ティルソン・トーマスもジュリアード音楽院のオーケストラを指揮して参加。今回チャイニーズというお題でMTTが考えたプログラムは、
- LOU HARRISON
“The Family of the Court” from Pacifika Rondo - HE LUTING
The Cowherd’s Flute - LÜ WENCHENG
Autumn Moon on a Calm Lake - TRAD.
The Moon Chased by the Colorful Clouds - SUN YIQIANG
Dance of Spring - CHEN QIGANG
Er Huang for Piano and Orchestra (World Premiere, commissioned by Carnegie Hall) - MAHLER
Das Lied von der Erde
「チャイニーズ」と言ってもいかに多様性があるか、それぞれのアプローチの違いを楽しめるような内容です。
ソリストは、
Lang Lang, Piano
Anne Sofie von Otter, Mezzo-Soprano
Gregory Kunde, Tenor
大地の歌がアルトとの組み合わせなのはCDと違うし、歌手もオッターで非常に興味深い。
ラン・ランはこのフェスティバルのメイン・アーティスト的存在。グスターボ旋風が瞬間最大風速の記録を更新したばかりのアメリカですが、ラン・ランもどこ見ても出ている記録更新中。
オーケストラではこの他、同じくジュリアード・オーケストラがタン・ドゥン指揮でオール・タン・ドゥン・プログラム、スパーノ指揮アトランタ交響楽団がヨーヨー・マをソリストに ANGEL LAM 作品、ロバートソン指揮セントルイス交響楽団が TAN DUN と BRIGHT SHENG 作品。中国からは香港中国オーケストラ、上海交響楽団が参加し、やはりそれぞれ中国作品を演奏します。
このフェスティバルのサイトをぜひご覧いただきたいのですが、取り上げられる作曲家の層の厚さ、中国からやって来るアーティストの気合の入った様子、アメリカで活躍しているアーティストの数と活躍ぶり、参加団体や支援団体の数、、、見ているとくらくらして来ます。
今の中国のパワーとアメリカでの存在感をそのまま反映していると言えるイベントです。
アメリカにおける中国のアーティストは、もはや点で存在するのではなく、“面”の時代へ。
(2009.10.13)