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MTTの曲の選択がスゴすぎてこんな質問がきてしまった件

サンフランシスコの新聞サンフランシスコ・クロニクルに読者からサンフランシスコ交響楽団について質問があり、同社の音楽評論ジョシュア・コスマン氏が回答しています。

質問:私はいつもサンフランシスコ交響楽団が1シーズンに演奏する作品の選択に驚きます。マイケル・ティルソン・トーマスは客演指揮者が何を演奏するかを含め、そのすべてに発言権があるのですか?客演指揮者はどのくらい希望が受け入られるものなのでしょうか?

この質問、ごもっとも。なぜなら全体設計の中に各コンサートが配されている印象を受けるから。

コスマン氏の回答は、MTTはシーズン全体のプランニングに、多くの音楽監督よりもかなり積極的な役割を果たしている。最初に自分がやりたい曲を数年先まで取り分け、それらは客演指揮者の選択肢からは消える。残りの中から客演指揮者が希望を出し、それを見ながらシーズン全体のバランスを調整する。調整にあたってはアーティスティック・プランニング部門の方が役割を担う、というものでした。

ティルソン・トーマスが振らない作曲家や分野も結構あるので、それらはそれぞれのスペシャリストに来てもらうようになっています。したがって、ずらっとスター指揮者が並ぶということにはならない。これはソリストも同じで、一部のMTTが長年一緒に活動してきたアーティストを除けば、見事なくらい本当に実力がある中堅とこれから伸びそうで元気がある若手で占められています。

とにかくシーズン全体の“デザイン”というのは、サンフランシスコ交響楽団を見るときに欠かせない視点なのだと思います。

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おまけ:マーク・オコーナーの即興

ユーチューブにアップされているのを見落としていたのですが、ユーチューブ・シンフォニーのローンチ・イベントの映像。メイソン・ベイツの「マザーシップ」の即興演奏例として登場したマーク・オコーナーの演奏がさすがです!応募者からどんな人が出てくるかも楽しみ。

どうでもいい話ですが、MTTはいつも派手に足組んで座っているけれど、そんなことしていると身体ゆがむよ、と思う。

(2010.12.2)