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MTTが2008年のアメリカのベスト・リーダーに選ばれる
ティルソン・トーマスが、雑誌U.S.Newsとハーバード大学のパブリック・リーダーシップ・センターが選ぶ2008年のアメリカのベスト・リーダーの一人に選ばれました。
おめでとうございます。
200人の候補者の中から24人が選ばれたのですが、他にはアマゾン創始者のジェフ・ベゾズ、映画監督のスティーヴン・スピルバーグ、エコノミストのジェフリー・ザックスなど。
ティルソン・トーマスは、サンフランシスコ交響楽団とニュー・ワールド交響楽団での活動の実績、文化の発展への寄与が評価されたそうですが、クラシック音楽の分野にととまらず、社会にインパクトを与える活動であるというところがポイントでしょう。
雑誌への掲載は、11/24発売の12/1号です。
(2008.11.21)
U.S.News の特集記事を読んで
ティルソン・トーマスの業績を紹介するタイトルは、「我が道をゆくマエストロ、大衆に向けて演奏する」でした。
記事は、ティルソン・トーマスが、The Grateful Dead (ロック・バンド)や Metallica(ヘビメタ・バンド)をサンフランシスコ交響楽団に呼んで共演したり、ゴールデンゲートブリッジの前で皮ジャン着て立っている(やっぱり書かれている)ことの紹介から始まります。
内容は、多くの伝統的な指揮者とは違う路線を歩んできて、人生いろいろを経た結果、多くの新しい聴衆(特に若い人)にクラシック音楽の魅力を伝えることに成功したというもの。
ティルソン・トーマスは、「伝統と新しいものを融合している。いつも同じだったらつまらない。」といういつもの持論とともに、「クラシック音楽を聴くのに特別な知識はいらない。その日の気分に合わせていつもあるようなものでありたい」とコメントしていました。
サンフランシスコ交響楽団の前プレジデントやヨーヨー・マからもコメントがありましたが、彼のすべてはその「音楽」にあるという指摘はその通りだと思います。
おそらく今クラシック音楽の世界で、最も新しい聴衆を惹きつけたマエストロであるMTTの音楽が、誰よりも知的であり、イージーさのかけらもない非常に厳しい音楽であること、熱心なクラシック音楽ファンからの支持も絶大であるという事実は、問題の本質を示していると私は思います。
U.S.Newsの記事全文はこちら
サンフランシスコ・クロニカルでも、“私たちの”シンフォニーのコンダクターが選ばれたと記事にしています。
(2008.11.28)