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KEEPING SCORE:ショスタコーヴィチの交響曲第5番
KEEPING SCORE ショスタコーヴィチ編の見どころは、ショスタコーヴィチの音楽を特徴づけている音。たった一音、一つの和音の違いが音楽から受ける印象を全く変えてしまうこと、リズムの反復がもたらすものなど、私たちに考える素材を提供します。
当時の芸術や社会背景をうかがう映像資料も満載。
トピックスの一覧
導入
当時の政治的状況
ショスタコーヴィチが本当に意味していたことは何か?
初演1937年 ムラヴィンスキー
1917年ロシア革命
幼少時代、両親
“イズム”の時代
若いショスタコーヴィチが吸収していったもの
「黄金の時代」(バレエ音楽) 当時のアート作品や映像のコラージュ
1930年代に芸術的自由は後退
迫害を受けたアーティスト
ショスタコーヴィチにも影響
音楽的プロパガンダなのか、彼独自の意味が込められているのか?
第一楽章
数少ない禁止されなかった作曲家ベートーヴェンの影響
3つの運命的な音符
3つの動機
1.タター(付点)ベートーヴェンの第九と比較
2.気づかうような収縮
3.3つの運命的な音
続く、やさしくゆっくり進むような部分
チャイコフスキーやベートーヴェンだったらどうしたか?
ショスタコーヴィチは1音違えただけで表現を全く変えてしまった
SFSのロシア出身の楽団員によるソ連時代の体験談
中間部の音楽 3つの音
チャイコフスキーの1812年序曲との比較
コーダ
3つの運命的な音
曲の終わり方
第二楽章
少年ショスタコーヴィチが育った家
バレエやサーカスの音楽
映画音楽
サイレント映画にピアノで音楽をつける(MTTが弾いてみせる)
これらが2楽章の素材になる
スケルツオの形式の紹介
重たいブーツでの踊り
ローカル・バンドの音楽
ヴァイオリン・ソロ(バレリーナの踊り)
曲の終りの部分
サンクトペテルブルク音楽院
レーニンの死による変化
スターリンの好んだ音楽
映画「counterplan」
ムツェンスク郡のマクベス夫人へのスターリンの反応
プラウダでの批判
当時アーティストが受けた粛清
これらがショスタコーヴィチの音楽の性質を変えた
第三楽章
亡くなった人々へのレクイエム
教会音楽(合唱)が素材
1812年序曲でチャイコフスキーも同じ手法
ショスタコーヴィチの手法
オーボエのソロ
グラグ墓地
クライマックス部分
曲の終わり方
最後の和音
1937年スターリンの恐怖が身辺に迫る
友人や家族、芸術仲間が受けた迫害
ショスタコーヴィチが逃れる道は?
ティルソン・トーマスが10代の頃ロサンゼルスに来たショスタコーヴィチを見たときの印象
ショスタコーヴィチのキャラクター
《おまけ補足》 MTTはショスタコーヴィチまで生で見たと言う。おそるべし門前の小僧。
第四楽章
この音楽をどう考えるか?
冒頭から順番に紹介
遅いテンポのマーチ
ボリス・ゴドゥノフとの類似
ニ長調になるまでのプロセス
ハッピーエンドの音楽にするとどうなるか?(マーラーの3番のように)
ショスタコーヴィチがとった音楽は?
この和声の違いが意味するもの
3つの運命的な音で終わる
ショスタコーヴィチの音楽が意味するもの
《おまけ》 セカンド・ヴァイオリンのゾーヤが、どういう訳か Keeping Score 最多登場(彼女は先々シーズンで退職した)。MTTに次いでしゃべっているのだ。
【他のエピソードも見る】
KEEPING SCORE:ベルリオーズの幻想交響曲
KEEPING SCORE:アイヴズのHolidays Symphony
KEEPING SCORE:ショスタコーヴィチの交響曲第5番
【演奏編の感想は】
遂に見た!KEEPING SCOREのブルーレイ