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In Context Festival 今年はアイヴズ
ニュー・ワールド交響楽団が毎年テーマを設けて行っているフェスティバル。今年はアイヴズを題材に2/19〜22開催されます。タイトルは、
Charles Ives, Pioneer Modernist
“MTTの今を知る”観点から、ティルソン・トーマスが考えたフェスティバルの切り口やラインナップをぜひご覧ください。
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【追記】
South Florida Classical Review が、フェスティバルについてMTTに取材していました。
アイヴズは、マーラーみたいにスコアに「ああしろ、こうしろ」と書いてなく、演奏者が自分で考えなければならないところが多くのミュージシャンにとっての壁なのだとか。MTTのところには、他のミュージシャンから「書き込みしたスコア貸してもらえませんか?」という依頼が度々来るというから皆神経ずぶとい。そんなこと言ったら張ったおされそうな雰囲気だと思うけど。
サンフランシスコ交響楽団の録音、マーラーの次はアイヴズかという質問に対しては、「もう一度全部録音するよりも、自分が持っているものを若い音楽家に伝え、彼らが自分のアイヴズを切り開いていってくれる方がうれしい」と答えていました。
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プログラム:
Charles Ives: Panel Discussion and Film Screening
前夜(2/19)
ティルソン・トーマスとアイヴズの専門家(アイヴズ・ソサイエティのJames Sinclair氏ら)によるパネル・ディスカッション。その後でアイヴズのフィルムを上映する。
フィルムのタイトル:A Good Dissonance Like a Man
(KEEPING SCOREの使い回ししてそう。。。)
入場無料(!)
Charles Ives: An Introduction
第1日目(2/20)
Ives: The Unanswered Question
Ives: Central Park in the Dark
Ives: Piano Trio
Ives: From the Steeples and the Mountains
Ives: Three Places in New England(室内楽バージョン)
小編成の様々な曲を取り上げ、まずはアイヴズを知ろうという内容。
入場料20ドル
Ives and the American Vernacular
第2日目(2/21)
Hymns, popular and college songs, and war songs
Ives: Holidays Symphony
始めにマイアミ大学の合唱団を交え、アイヴズがホリディ・シンフォニーで用いた素材となった曲を演奏。その後ディスカッションと続き、最後にホリディ・シンフォニーを演奏する。
入場料35〜59ドル
Ives the Visionary
第3日目(2/22)
Ives: Piano Sonata No. 2, "Concord, Mass., 1840-60" (Jeremy Denk, ピアノ)
Ives/Brant: A Concord Symphony
アイヴズのピアノソナタとそのオーケストラ編曲版を聴き比べ、アイヴズがどう後世につながっていったかを探る。
入場料15ドル
(2009.2.9)