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2011年のウィーン芸術週間、テーマは「マーラーとアメリカ」

マーラーの没後100年にあたる2011年のウィーン芸術週間 (Wiener Festwochen)のプログラムが発表になりました。インターナショナル・ミュージック・フェスティバルのテーマは「マーラーとアメリカ」。ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団も交響曲第2、第6、第9番を含む4公演を行います。

また3日間にわたり、「マーラーの死後」と題するシンポジウムが開催され、マイケル・ティルソン・トーマスを囲む座談会があります。

さらに、サンフランシスコ交響楽団が制作したKEEPING SCOREのマーラー編(ドキュメンタリー2時間ものの新作)の上映も予定され、MTT/SFSワールドをディープに体験できるラインナップとなっています。

スケジュール

ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団のコンサート

(場所は、すべてコンツェルト・ハウス)

  • 5月21日
    マーラー:交響曲第2番「復活」
    Laura Claycomb, Soprano
    Katarina Karnéus, Mezzosoprano
  • 5月22日
    Henry Cowell :Synchrony (1931)
    ベルク:ヴァイオリン協奏曲
    Christian Tetzlaff, Violin
    ベートーヴェン:交響曲第5番
  • 5月23日
    マーラー:交響曲第6番
  • 5月25日
    マーラー:交響曲第9番

KEEPING SCORE マーラー編の上映

ドキュメンタリー2時間ものの新作

  • 5月22日(日)11:00 
    Berio-Saal(コンツェルト・ハウスの小ホール)
    入場無料だが要チケット

2007年にプロムスでコープランド編を上映したときは、当日地下鉄がストライキになり、誰も最寄駅にたどり着けないという事態が起きたが、ウィーンではそんなことにはならないと思う(ロンドンと違って街も小さいし)ので、ぜひたくさんの人に来て観ていただきたい。

シンポジウム: Nach Mahlers Tod

入場無料だが要チケット

  • 5月24日 9:00 Schönberg-Saal
    マーラーの死後 歴史と受容
    Morten Solvikによる講演
  • 5月25日 9:00 Schönberg-Saal
    マーラーの映画への影響
    Gerold Gruberによる講演
  • 5月25日 14:00 Schönberg-Saal
    映画監督Jason Starrとの座談会
  • 5月26日 9:00 Schönberg-Saal
    作曲家として、指揮者として、またオペラの影響などを探る講義
  • 5月26日 14:00 Schönberg-Saal
    トーマス・ハンプソンとの座談会
    生涯ともにあった歌曲やマーラーの今日的な問題などを取り上げる

音楽祭は5/14~6/21の開催

サンフランシスコ交響楽団以外にマーラーを演奏するオーケストラは、

  • ハーディング / ウィーン・フィル→4番
  • ノット / バンベルク響→7番
  • ルイジ / ウィーン響→3番
  • オペラのプロダクションはリゴレット

詳しくは

ウィーン芸術週間(Wiener Festwochen)のウェブサイト
音楽祭の情報(コンツェルト・ハウス)

チケットの一般発売は、12/17(金) 9:00開始(日本時間17時)

(2010.12.15)

追記:メディア掲載(2011.2.19)

ぶらあぼ 3月号 「海外公演情報」(185ページ)

MTT/SFSのウィーン公演が5月の注目公演として紹介されています。
評者曽雌氏のコメント(引用)
「MTTについての評価は人様々だが、ことマーラーに関しては、見違えるほど深い演奏を提示しているとの評判は各所で聞く。若いと思っていたMTTももう60台後半。改めてじっくりとその演奏に耳を傾けるのも悪くない。」