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2007年9月のトピック

2007.9.26-29 マーラー「大地の歌」ライブレコーディング

継続中のマーラー・レコーディングプロジェクト。今シーズンは「大地の歌」を録音。

5月の「子どもの魔法の角笛」で、長年の共演の成果を披露したトーマス・ハンプソンとティルソン・トーマスコンビだが、今回はテノールのスチュアート・スケルトンも参加し、新たな境地を見せてくれるのか楽しみ。

2007.9.19 2007-2008シーズン開幕

2007-2008シーズンが、オープニング・ガラで華やかに開幕しました。

今年のゲストは、ルネ・フレミングで華やかさ倍増。オーケストラはヨーロッパツアーを終えたばかりでしたが、得意曲を並べたプログラムで近年でも出色のガラコンサートだった模様。

この日のために、何ヶ月も前から支援者による実行委員会を結成して準備したという気合の入りよう。約2,700人のお客さんの内、1,600人がガラ・ディナーに参加したというからすごい!3つのディナー会場毎に、地元の人気シェフが活躍しました。

注目は、「ワインスポンサー」としてナパやソノマのワイナリーが並んでいること。サンフランシスコ交響楽団には、ワインを現物で調達してくるというワザがあったのです。

ガラの写真はこちらから
ガラのウェブサイトでは、着飾ったお客さんの記念写真も販売中。さすが顧客ニーズを読んでいます。

MTTがYAHOO!サイトに登場

ティルソン・トーマスが、YAHOO!サイトのANSWERSというコーナーに登場。

これは誰かの質問に皆が意見を出し合うというコーナーなのですが、ティルソン・トーマスの質問は、

「クラシック音楽が社会にできる一番重要な貢献は何か?」

というもので彼らしい。

今回ヤフーが、サンフランシスコ交響楽団のシーズンオープニング・ガラのスポンサーに新たに加わったことを記念しての登場だそうです。

議論の結果をコミュニティの皆さんとシェアしますと発表しているところが、サンフランシスコ交響楽団らしい。

2007.9.19 100周年一番乗り

2011年に創立100周年を迎えるサンフランシスコ交響楽団。その記念事業のスポンサー第一号として、地元の石油会社から1百万ドルの寄付を得たという発表がありました。

2011年までまだ4年もあるのに、今から資金集めをしていることに驚くとともに、

いったい何をやるつもりなのか?

非常に楽しみです。
 

2007.9.14 ヨーロッパツアーが盛況のうちに終了

8/29からの長丁場だったヨーロッパツアーが成功裡に終了(途中、メンバーが2人も観光中に骨折するというハプニングもありました)。お疲れさまでした。

最後のルツェルンでは、マーラーの交響曲第7番の後、カーテンコールが何度も続いたそうなのですが、マーラーの後はアンコールをやらないと決めていたため、どうやって終わらせるかを思案したティルソン・トーマス。その結果、

「皆さん、これからカジノへ直行して7に賭けてください!」

とスピーチしたそう(近くにカジノがある)。ちなみにいつもは、

「さあ、もうお酒でも飲んでお休みする時間です」

というジェスチャーをやって、お客さんを楽しませています。

ツアーについて詳しくは、サンフランシスコ交響楽団のブログへどうぞ

2007.9.11 マーラー「嘆きの歌」発売

マーラー「嘆きの歌」のリマスタリング盤が発売されました。

5.1サラウンドのマルチチャンネルです。

2007.9.1/2 プロムス出演

ロンドンの夏の風物詩プロムスに出演。両日ともテレビ放映されました。

一日目は、2009年に放送する次のKEEPING SCOREの撮影もあり、サンフランシスコ交響楽団お得意の「MTTの一番面白いところを見せる」カメラアングルのために、カメラが派手に動いていました。

演奏の方は、アイヴス、ショスタコーヴィチともにかなりのハイレベル。地元メディアが「スーパークールなショスタコーヴィチ」と評していましたがその通り。

二日目のマーラーでは、ティルソン・トーマスが登場して指揮台に立ってからも、遅れて入って来たお客さんが何人もいました。彼はお客さんが座るのを待ってあげ、しかも場をつなぐために近くの立ち見のお客さんにジョークをとばしていたら、オーケストラのタイミングがずれてしまい、一楽章が不調に。

ファンから「MTTのせいだ」と酷評されていました(ご愁傷さま)。

2007.9.1/2 プロムスでイベント

プロムス出演に伴い、イベントを開催したサンフランシスコ交響楽団。

一つ目は「Meet the Players」というイベントで、コンサート前にオーケストラメンバーが、お客さんからの質問に答えたりしてコミュニケーションするもの。

メンバーのサンフランシスコ交響楽団紹介で、最初に彼らの口から出てきたことが、

  • いろいろなところから人がやって来てチャレンジできるサンフランシスコの土地柄
  • 地元の応援が大きいこと
  • MTTが単なる音楽監督ではなく、オーケストラとコミュニティの橋渡しの役割をしていること

の3つだったことが、非常に印象深かったです。

二つ目のイベントは、KEEPING SCOREのコープランド編のドキュメンタリー上映。プロジェクト全体の説明をしていました。

2007.8.30 MTT、指揮棒を磨く

エディンバラ音楽祭のマーラー交響曲第7番での出来事。

5楽章に入る前、オーケストラメンバーに気合を見せるため、ハンカチを取り出して指揮棒を磨いて見せたティルソン・トーマス。

ホームのサンフランシスコでは、靴底を指揮台になすりつけてアイドリングしていましたが、さすがに海外では控えめ。

ティルソン・トーマスが舞台でハンカチを取り出している姿を初めて見ましたが、ブルーとグリーンのチェック柄でした。普通指揮者は白いハンカチだと思うよ、MTT。

ちなみに、サンフランシスコ交響楽団のヨーロッパツアーブログのオフショット写真でも、キャップをかぶっていたティルソン・トーマス。今度はサンフランシスコ交響楽団のシンフォニーストアで売っているシンフォニーのおみやげグッズ(ロゴが入っている)のキャップでした。歩く宣伝マン?

演奏の方は、6月にサンフランシスコでやった時に比べて、冒険とか実験的な解釈は控えて、ベストプラクティスで臨んだという印象。「それをヨーロッパでやるのだけはやめて」と懸念していた5楽章の最後から2番目の音もばっちり決まってめでたし、めでたし。

2007.8.29 違う作曲家で一つの作品?

エディンバラ音楽祭でスタートしたサンフランシスコ交響楽団のヨーロッパツアー。

エディンバラでは、コープランド、ジーガー、アダムスのアメリカ作品3曲がプログラムの最初に並んでいたのですが、ティルソン・トーマスはこの3曲を間に拍手を入れずに続けて演奏。

3つともキャラクターが全然異なるのですが、それを逆手にあたかも3つの連続した作品であるかのように聴かせていました。 

さすがのアイディア!