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雪嵐でコンサートを延期。そのときシカゴ響がとった行動は?
シカゴで内田光子弾き振り(オール・モーツァルト・プログラム)のシカゴ交響楽団のコンサートを聴くのを楽しみにしていた私。
ところが、当日の午後2時半になっていきなりCSOからのEメール。
「今日のコンサートは、天気予報により延期します」とある。
あわてて天気予報を見ると、「大雪」。
天気予報のとおり、その後雪とともにストーム。カミナリも鳴っていました。天気予報ショーみたいなテレビ番組を見たら、カミナリも鳴ったのはめずらしいそう。
シカゴ響からのメールには、今日のチケットを持っている人は延期後のコンサートでそのまま有効。来週のそのコンサートに都合が悪い人は別のCSOのコンサートに振替えますと書いてある。
アシストが必要な人は連絡せよとあったので、「私は日本から来ていて、来週はもう日本に戻っている。今シーズン中にまたシカゴに聴きに来るのも難しいのでチケットを払い戻してほしい」とメールしたら、速攻で返事がきて、払い戻し手続きしてくれました。
しかもメールの文章が「CSOを応援してくれてありがとう」から始まっていて、私の購入履歴もきちんと確認した上で対応してきた。なんと素晴らしい対応!私は感動してしまいました。
当日の天気予報でコンサート開催の有無が決まるというのも初めての体験。そして彼らが顧客のEメールアドレスを把握していることにより、一瞬で周知できてしまうということも、あらためて便利な世の中になったなあと思いました。
翌日は大雪。クリーブランド管弦楽団の公演もキャンセル
嵐の後大雪になり、翌日予定されていたクリーブランド管弦楽団のシカゴ公演もキャンセルされました。
私の計画した、マイアミとシカゴの違うホールで同じ曲のクリーブランドを聴き比べる、ピエール=ロラン・エマール×ウェルザー=メストのクリーブランド管と内田光子×ムーティのシカゴ響で同じ曲を聴き比べるという、我ながら画期的な組み合わせは幻に。。。
この公演は延期ではなくキャンセルだったので、最初から払い戻しに応じますという案内がありました。こちらも気持ちのよい迅速な対応。
この日シカゴではお店も軒並みお休みで、車もほとんど通らず、都市が止まってしまったかのようでした。私は雪の中、ズボズボになりながらシカゴ美術館に行ってみましたが、休館になっていました(当然か)。
冬のシカゴに来たのは初めてでしたが、こういうことが起きるということがわかって、得難い経験でした。
(2011.2.2)
追記
クリーブランドのシカゴ訪問は2002年以来であったそう。クリーブランドのメンバーは、最悪シカゴ響から楽器を借りてでも演奏したかったのだけれど、イリノイ州が非常事態宣言でシカゴ響より申し入れがあり断念。
ツアーの途中でホテルや飛行機の手配をし直すことになり、多額の損害が生じる見込みとのこと。