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稼ぐオーケストラ
以前紹介した、アメリカの非営利団体の財務の健全性を評価するサイトCharity Navigatorで各オーケストラのデータが更新されていましたので、ご紹介します(これは、寄付をする先を選ぶ参考にするためのものです。FY2006/06または08)。
オーケストラ名 | 主たる収入 | 純資産 | 財務評点 |
---|---|---|---|
サンフランシスコ | 87 | 267 | 63.37 |
ニューヨーク | 50 | 208 | 57.01 |
シカゴ | 54 | 262 | 52.58 |
クリーブランド | 45 | 186 | 62.88 |
ボストン | 69 | 430 | 56.17 |
フィラデルフィア | 36 | 148 | 51.56 |
ロサンゼルス | 88 | 97 | 57.68 |
(金額の単位:百万ドル)
数字を見ても、イマイチ主たる収入の計上基準がわかりませんが、ロサンゼルスはハリウッドボール、ボストンはタングルウッドが入っているのではなかろうかと思われます。
ボストンは、基金のベースがしっかりしており安定感があります。
2005年に評価が低かったクリーブランドが復活。これはマイアミ・レジデンシー効果(冬の間数週間にわたりマイアミで公演している。クリーブランドは、本拠地のみの活動では厳しい経済環境の都市であるため)ではないでしょうか。
サンフランシスコ交響楽団は、公演回数が多い(週3回のオーケストラが多いが、サンフランシスコは週4回である)こと、SFSメディアがせっせと営業していること、いったんシンフォニーが民間資金の受け皿となって、公立学校へ音楽教育をシステムごと提供するなど、まわしているお金が大きい事業体なのだと思います。
(2008.8.4)