トップ>おまけ記事>here

番外編:ピーター・ウィスペルウェイを応援する

ピーター・ウィスペルウェイ チェロリサイタル(2008.2.2 SAT@つくばノバホール)を聴きました。

出かける前、ウィスペルウェイは今や日本でも熱烈ファンがたくさんいるのだろうと思って出かけたのですが、行ってみてびっくり。

客席が半分くらいしか埋まっていない?

チケットの値段が3,000円?

これはどういうことなのか??

私の感覚がずれている???

もっとも東京のトッパンホールでの公演は完売だったみたいですし、東京公演のチケットは6,000〜7,000円していたみたいですが。

3,000円って値づけは、彼の音楽の評価としてどう考えても正当とは言えないでしょう。

検索しても、個人のブログで取り上げているものも、ほとんどなかったですし。

私は今ウィスペルウェイを聴かずして、誰を聴くのか!(MTT?)と言いたいです。

ウィスペルウェイは新興レーベルで国内盤がないからマイナーだというのであれば、今面白いものはほとんど新興レーベルから出ていたり、ダウンロードやウェブラジオなどで流通しているということを考えると、面白いものはひょっとして全部マイナー扱い?

コンサートの方は、相変わらずの才気煥発ぶりで、予想しない方向から球が飛んでくる連続。ピアノのメルニコフは初めて聴きました。彼のピアノはベートーヴェンでは秀逸だと思ったところがいくつかありましたが、ブリテンにはセンスが合ってなかった。CDを出しているラツィックとのコンビの方が面白いと思いました。

もう3人分くらいの勢いで拍手したので、手が痛かったです。

ウィスペルウェイのコンサートは、表現の一つひとつに彼にしかない発想があって、非常にエキサイティング。いきおい指揮者やオーケストラが凡庸だと、彼の才気煥発さが減殺されて聴こえるので、ソロで聴くほうがおすすめ。

でも、ちょっと西の端で遠いけれど、サンフランシスコ交響楽団にご登場いただいて、MTTと才人対決したら面白いかも。

プログラム

ブリテン:チェロ・ソナタ
ベートーヴェン:チェロ・ソナタ 第3番
マルティヌー:スロヴァキア民謡による変奏曲
プロコフィエフ:チェロ・ソナタ