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日本からの願い

今回サンフランシスコに来て、ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団に日本からの願いを伝えましたので、ご報告します。

来日について

これについては、マーラーのCDを聴いて、本当にこんな演奏をやっているのかと疑問をお持ちの日本全国の皆様を私が勝手に代表し、MTTに直接伝えました。

メッセージを伝えるにあたり、プラハ公演からの帰りの飛行機に乗り合わせたとき、彼が「PRAHA」といっぱい書いてある野球帽をかぶっていたので、プラハに対抗して「日本」と漢字で書いてある真っ赤な野球帽をお持ちしました。

MTTはサービス精神が旺盛なので、目の前でかぶってくれました。これを調達するために、わざわざ浅草寺の仲見世まで出かけ、修学旅行生にまみれながら探した甲斐があったというものです。

余談ですが、こちらに来て、どんなファッションにも野球帽をコーディネートしてしまうのが普通だと知りました。特にロサンゼルスで野球帽をかぶっている人をよく見かけました。MTTはあたりまえのファッションだったのです。

マーラーのKEEPING SCORE

こちらは、KEEPING SCOREプロジェクトのディレクターの方にお目にかかったときに、うちの夫がマーラー編を待っている旨伝えました。私はうっかりしていたのですが、さすがマーラーの録音を片っ端から聴いて人生を送ってきた人は、肝心なことを忘れません。

マーラーに関しては、作品の内側に迫る内容のものを何らかの形で映像化することを現在ティルソン・トーマスが構想中とのこと。ただマーラーは難しいそうです(要素が多くて単純化しづらい、量が多すぎるなど、1時間に収めようとするとただの作品紹介になってしまうということなのかなと思います)。

やるとしても、2009年にやる次の3作品の後になるそうですが、楽しみです。

(2007.6.16)

海外公演の目的