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南カリフォルニア大学の音楽学校が125周年でMTTが講演
ティルソン・トーマスが卒業したロサンゼルスの南カリフォルニア大学のUSC Thornton School of Music (現在、五嶋みどりがヴァイオリンの教授を務めている)が創立125周年で、その記念行事の一環として10月5日、ティルソン・トーマスがトーク・セッションと学生オーケストラの指揮を行いました。
このUSCには戦後ハイフェッツ、ピアテゴルスキー、ストラヴィンスキーなどを筆頭にアメリカへ移ってきた多くの芸術家が集まっていたという輝かしい歴史があり、その時代に生徒として学び、ロサンゼルスの音楽教育の歴史と成果を体現している人物がティルソン・トーマスだ(byロサンゼルス・タイムズ)ということで、登場の運びとなりました。
45分間のトークでは、10歳からこの音楽学校で学んだティルソン・トーマスが、様々な教師や音楽家とのエピソード等を披露。
私が思うに、ティルソン・トーマスのライフ・ストーリーというのは、イコール門前の小僧の歩み。そして彼は「教えて君」。ネット時代の教えて君は、自分で調べないで人に聞いちゃうわけですが、MTTの場合はあらゆることに関して、その分野の第一人者や作曲家本人に教えを請いに出かけてゆく。
それこそ20世紀のクラシック音楽史をそのまま反映しているかというくらいに、教えてもらった人がいる感じ。
きっとたくさん教えてもらったから、今たくさん教えているのでしょう。
学生らを前にした話でティルソン・トーマスが強調したのは、熱意ということだったそう。
詳しくはロサンゼルス・タイムズのこちらの記事
Critic’s Notebook: Michael Tilson Thomas returns to his alma mater, USC
October 6, 2009 by Mark Swed
*10月はこの他に、ジュリアード音楽院での指導も予定されています。
(2009.10.7)