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創立100周年に向けて125百万ドルの資金調達キャンペーン開始!
サンフランシスコ交響楽団は2011-2012シーズンに創立100周年を迎えますが、次の100年に向け総額125百万ドル(約115億円@92円/ドル)の資金調達キャンペーン
“Second Century Campaign” を開始しました。
【目標資金調達額の内訳】
資金使途 | 目標額 |
---|---|
芸術面の強化 | 64,400千ドル |
新しい聴衆開拓 | 47,600千ドル |
100周年記念プログラム | 5,000千ドル |
財政安定化 | 8,000千ドル |
合計 | 125,000千ドル |
この4つの項目につき、何を目標にするか明確にうたっています。
芸術面の強化
世界最高のオーケストラの1つから「世界最高のオーケストラ」になるそう。ついに断言。今の状態からすると、射程距離でしょう。
具体的には、優れたオーケストラ団員やアーティストの確保等。
新しい聴衆開拓
これは今までやってきた教育・コミュニティプログラムとKEEPING SCOREに引き続きがんばるという内容。
100周年記念プログラム
100周年記念に何をやるかが一部明かされています。
American Mavericks
アメリカの近現代作品に特化したフェスティバル。過去2000年にやって大成功だった実績がありますが、このアメリカン企画をサンフランシスコだけではなく、アメリカ国内ツアーでもやるそう。
100周年はやっぱりアメリカンでした。MTTは執念というか、ねばるというか。
7大アメリカン・オーケストラの聴き比べ
サンフランシスコ交響楽団の100周年を記念して、史上初の企画が登場。7つのアメリカのエリート・オーケストラ(ビッグ・ファイブ+ロサンゼルス?)が参加、同じステージで演奏して聴き比べるシリーズを組むそう。ビッグ・ファイブ論議、これで決着か?
プロジェクト・サンフランシスコ
これは昨シーズンからやっているコンポーザー・レジデンシーとアーティスト・レジデンシーを継続。
大規模な合唱つき作品5曲
100周年では、合唱とオーケストラのための大規模な作品5曲をとりあげるもよう。今SFSコーラスがどんどん進化していること、ティルソン・トーマスは合唱作品を得手としていることなどを考え合わせるともっともな企画。華やかだし。
その他、今後の予定(2011-2012シーズン以降)として、アジアへのツアーというのも書いてありました。「北京」は例示されていましたが、果して「アジア」に日本は含まれているか?
財政安定化
これはベーシックにエンダウメントとアニュアル・ファンドへの拠出を集めるもの。
総括
サンフランシスコ交響楽団にとって、今が飛翔するチャンス、芸術機関として発展する基盤を固めるのは今しかない!と言っていますが、現状、経営面、音楽監督、サポート体制、ベイエリアの勢い等いろんな要素を考え合わせても、まさに今突き進むしかない。
ぜひ実現させてほしいです。
詳しくは、サンフランシスコ交響楽団の“Second Century Campaign”サイト
(2010.6.16)