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ルツェルン音楽祭のサンフランシスコ交響楽団の紹介文が笑える
9/11-12にわたり、ルツェルン音楽祭に出演するティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団ですが、ルツェルン音楽祭サイトの彼らの紹介文が可笑しい。
From the New World というタイトルで、MTTを中心にオーケストラが演奏中の写真が背景なのですが、
ゴールデンゲートブリッジ、ケーブルカー、そしてヒッピー? いえいえ、サンフランシスコはそれだけではありません。 マイケル・ティルソン・トーマスのバトンのもと、 サンフランシスコ交響楽団はアメリカで最高のオーケストラの一つです。 この夏3つのコンサートに出演、 ベートーヴェンからコープランドまでを演奏します。
この文章、サンフランシスコ交響楽団が考えて出したのではないでしょうか?タイトルも内容も、とても彼ららしいと思います。試しに他のオーケストラを紹介する文章も見てみましたが、曲とアーティスト以外にふれているものはありませんでした。
スイスの人たちは、よほど特殊な事情でもない限り、はるか彼方のサンフランシスコに行く機会などない(行こうとも思わない)だろうから、ここから始める必要があるのでしょう。
この点、東京のオーケストラは「アキハバラ、回転スシ、そして通勤電車?いえいえ、東京はそれだけではありません」なんて言わなくても通じるから、サンフランシスコ交響楽団よりずっとアドバンテージがある。
ところで、このサンフランシスコ交響楽団の紹介文の中でとりわけ私の目をひいたのは、最後の「ベートーヴェンからコープランドまでを演奏します」。これ、知らない人が見たら、「ベートーヴェンなんて、オーケストラだったらどこでもやるだろ」「アメリカだからコープランドなのだろう」くらいのものでしょうが、彼らがどんな演奏をしているか知っている私の目には、まるで
ホラー映画の予告編の最後のヒトコト
のように見える。
演奏、ぜひがんばってほしいものです。
ルツェルン音楽祭のウェブサイト
(トップページのスライドショーの中に紹介がありますが、入れ替えがあります)
(2010.8.31)