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マーラーの墓で台湾のマーラー・ツアーの皆さんと交流

昨日KEEPING SCOREのマーラー編を見て、「マーラーのお墓に行ってみよう!」ということになり、出かけました。

場所はハイリゲンシュタット近くのグリンツィングの墓地。

入口近くに有名人のお墓の場所の案内があります。フィルムで見た墓石の記憶を頼りに探すと、ありました。アールデコ調の文字でグスタフ・マーラーと彫ってある墓標。

マーラーの墓

お参りしてしばらくそこにいたところ、ぞろぞろと団体さんがやって来ました。

聞けば、台湾からの御一行(30名ほど)。マーラー・ファンでソサイエティをつくっており、マーラー・イヤー記念にゆかりの地を訪ねるツアーに皆でやって来た由。「自分たちのことをマラリアン党って呼んでいるんです」と言っていました。

メンバーの中心はマーラーに関する本も出している林衡哲さん(本業はお医者さん)。他にも70歳代で東大に留学していたという大学の先生など。芦部先生について憲法の基本的人権と違憲審査権を勉強していたそうで、私たち夫婦が二人とも「芦部先生の憲法学説わかります」だったこともあり、にわかに盛り上がる。

マーラーを聴きに度々東京にも出かけていると話していました。

彼らはプラハで千人の交響曲を聴き(エッシェンバッハの大がかりなプロダクション)、ウィーン入りしたそうで、ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団の悲劇的のコンサートにも大挙して来ていました。

チャリティー・コンサート

皆さん「日本がんばれ」「台湾人みんな日本を応援している」と声をかけてくださり、感激しました。私も「台湾からたくさん支援していただいてありがとうございます」と台湾の方に直接言えて良かった。

今回コンツェルトハウスにも日本を支援するチャリティ・コンサートのポスターがでかでかと張られていました。

日の丸は赤と白のコントラストにインパクトがある上にわかりやすい。今回の震災において、いろんなところで日の丸を使ったデザインが支援の目印になっているのを目にし、私は生まれて初めて日の丸が日本の国旗で良かったと思いました。

マーラーの墓めぐり、台湾の皆さんのおかげで非常に思い出深いものになりました。ありがとう。

(2011.5.23)