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マラ5のKEEPING SCORE(DVD)が出る!

日本全国のMTTファンの皆様、待望のマーラーの映像化が発表されました!

ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団がマルチメディア展開しているKEEPING SCOREシリーズのラインナップにマーラーが登場します。

コンサート映像で収録されるのは、交響曲第5番。

2009年9月にサンフランシスコ交響楽団が開催する3週間のマーラー・フェスティバルで収録するそうです。

フェスティバルはマーラーの初期の作品とその影響を探る内容で、ピアノ4重奏曲(ピアノ:ティルソン・トーマス)、マーラー初期の歌曲、交響曲2番、3番、7番から抜粋、オーストリアの作曲家Hans Rottの交響曲ホ長調からスケルツオなどを取り上げるのですが、これらをKEEPING SCOREで使うために収録するとのこと。

記者会見でティルソン・トーマスは、サンフランシスコ交響楽団と長きにわたって関係を築き上げることができたが、その中でもマーラーの表現というものの存在が大きい。現代社会において人間が単純で短絡的になっている(ティルソン・トーマスは昨日のコンサートで話した「21世紀のトップテン・ヒットパレード」的風潮の話を引用していました)、そういう中でマーラーの様にいろんな要素や感情がないまぜになっているものを体験することに意義があると思っている。そこに自分の問題意識はあると言っていました。

サンフランシスコ交響楽団は、制作して発売になるまで時間がかかる。したがって、今回のマーラーも発売は最大早くて収録から1年後だと思いますが、踏み込んだ内容のものを期待できるのではないでしょうか。

このKEEPING SCOREの制作に関しても、ティルソン・トーマスは言及していました。

自分の仕事のファースト・プライオリティは、コンサートに来てくれるお客さんへ提供するものをつくることにある。したがってKEEPING SCOREは、それらの合間にしか制作時間をとれない。しかしながら、コンテンツを考えるときは常にフィードバックを意識していて、映像を使って何を伝えるのか、これが何を考える素材になるのか。また実際に学校の先生たちがどうそれらを授業で展開できるのか。そういう視点で内容を考えることにものすごく時間がかかる。

と言っていました。お疲れさまです。皆待っているからがんばってください。

(2009.3.2)

【追記】
当初、上記のとおり発表されましたが、2009年9月のマーラー・フェスティバルでマラ5の日に撮影は入っていなかったという情報があり、コンサート映像の曲目は変更の可能性があります。

KEEPING SCORE のマーラー編が出ることは確定しています。

(2009.10.6)