トップ>here

プログラミングだけでよその国の新聞記事になるオーケストラ

ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団は、1月下旬(1/20〜29)にアメリカ西海岸のローカルを周るツアーを予定していますが、イギリスの経済紙フィナンシャル・タイムズが、そのプログラミングだけを取り上げて記事にしており、びっくりしました。

別にイギリスにツアーに来る訳でも何でもないのに記事になる?

中を読んでみるといろいろ書いてありますが、要するに

普通はローカル・ツアーというのは無難な選曲で行くところを、MTTはあえてお客さんを多方面からかきまわすような組み合わせで敢行なのだ。

ということが書いてある。

もちろんツアーには、ほぼ30年ぶりの公演となるシアトルやロサンゼルスのウォルト・ディズニー・コンサートホールでの2公演など大都市も含まれるのですが、その他は地名を見てもよくわからない。

MTTは本当にどこに行っても“あの調子”なので、今回も初めて聴くローカルのお客さんはあ然となるかもしれません。反応をのぞいてみたいです。

ツアーの訪問予定

Santa Barbara, Costa Mesa, San Luis Obispo, Palm Desert, Chico, Seattle, Los Angeles

プログラム例

その1

  • Michael Tilson Thomas
    Street Song for Symphonic Brass
  • Prokofiev
    Piano Concerto No. 5 in G major, Opus 55
    (Garrick Ohlsson, piano)
  • Tchaikovsky
    Symphony No. 5 in E minor, Opus 64

その2

  • Copland
    Music from the film Our Town
  • Berg
    Three Pieces for Orchestra, Opus 6 [1929 revision]
  • Brahms
    Symphony No. 1 in C minor, Opus 68

この他に

  • Haydn
    Symphony No. 60 in C major, Il distratto
    も組み合わせに入ります(最後のオチに気合が入っている)。

(2009.1.9)