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ビジョンを語るリーダー

サンフランシスコ交響楽団の資金調達部隊が専門家集団だというお話をしました。

でも、いくら彼らがプロフェッショナルでも、それだけで社会の共感を得、資金調達することはできません。

そう、ビジョンを語るリーダーの存在です。

いろいろなリリースを見ると、ティルソン・トーマス(MTT)は、オーケストラやクラシック音楽が社会にとってどういう役割を果たすのかについて、社会に対して自分の言葉で明確に語っています。

アメリカ社会のリーダーは皆そうなのかもしれませんが、社会に対してシンプルで明確なメッセージを発し続けることは、非常に重要だと思います。

もちろん、彼らの作りあげる音楽が生命感にあふれていて、聴く人に社会にとって必要だと思わせるという点が前提にあるわけですが。

今となっては、支援者がいるからいろいろなことができる。そうするとその音楽を聴いて新たな支援者が現れるという完全にプラスのサイクルになっているようです。

(2007.1.5)