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パフォーミング・アーツセンターのバックステージ・ツアー
マイアミに来て、まずはということで、チケットのピックアップにオペラハウスとコンサートホールがある、Adrienne Arsht Centerのボックスオフィスに行ったら、「バックステージツアーがあるから参加しない?」とおじいさんから声をかけられました。
ホテルの部屋から写した写真。右がオペラハウスで左がコンサートホール。空港からダウンタウンに来ると、最初に目に付く建物です。
バックステージツアーは、ボランティアの方が案内してくれる見学ツアーで、定期的に行なわれているようです。
さっそく参加することに。
これが気楽に参加してみたら、えらく気合の入った内容で、2時間近くいろいろ見てお話を聞きました。
私の回を案内してくださったのは、70歳代と思しき男性と女性のお二人だったのですが、これが施設についても、パフォーミング・アーツについても、ものすごく詳しい。
オペラハウス
まず、一番街の眺望がいい場所からツアーはスタート。
高層のコンドミニアムなどが林立する場所を指し、20年前は何も建っていなかったこと、1990年代にパフォーミング・アーツの拠点を作ろうと、地元の強い希望で建設が決まったことなどを話してくれました。
建設費用は、もちろん個人の寄付も大きいのですが、マイアミの観光税が主たる財源だそう。郡が総予算の決まったパーセンテージを文化に使うことになっていると話していました。
その後オペラハウスの舞台機構などを順番に見学。
その日は土曜日だったので、子供のためのアウトリーチ・イベントが催されていました。衣装を近くで見せたり、舞台転換するところを見せたりする内容でした。
コンサートホール
オペラハウスの次は、コンサートホールの見学。
木がふんだんに使われているホールは、北米でも有数の音響を誇るそう。
ちょうどその日は、ニュー・ワールド交響楽団のコンサートだったので、舞台にはセッティングが既にされていました。
楽屋も見せてくれたのですが、扉に「マイケル・ティルソン・トーマス」と貼ってありました。MTTが使う部屋?中は、通常はコンサート・マスターが使う部屋だそうでシンプルでした。
テーブルの上に食べ物類がセットしてあったのですが、スーパーマーケットで売っているような4個入りパックのマフィンにナッツ、チーズ味のコーンスナック、コーラと見事にジャンキー。
MTTはいつもこういうものを食べているのでしょうか?
さもありなんという気もしますが、MTTに長生きしてがんばってもらいたいファンとしては、撤去(ついでに説教も)したくなるようなラインナップでおかしい。
皆の思いが結集した施設
思いがけず体験したバックステージツアー。ボランティアの方々が誇らしげに語るストーリーの数々に大変感銘を受けました。
これはやはり自分たちで施設をつくったという思いがあるからでしょう。行政だけが作った施設では、こんなストーリーは出てこないのだろうと思いました。
施設は2006年にできたばかりで、まだまだ稼働率、聴衆開拓、キーになるコンテンツ(オーケストラでは、クリーブランド管弦楽団がレジデンシーになっていて人気だそう)、財政面の安定などの点で問題もあるとニューヨーク・タイムズの記事で読みましたが、ぜひ発展していくことを願います。
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