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ニュー・ワールド交響楽団の In- Context Festival 今年のテーマはドビュッシー
ティルソン・トーマスが毎年ニュー・ワールド交響楽団で行っている In- Context Festival。
今年はドビュッシーを取り上げ、Reflections of Debussy と題して、4/25~5/1まで全4回にわたって開催されます。
このフェスティバルは、一人の作曲家について視点を設定し、様々な切り口の作品を取り上げるとともに、他の作曲家との関係も探るもの。ソロからオーケストラまでの多岐にわたる編成での演奏、パネルディスカッション、映画の上映などで構成されています。
もちろんニュー・ワールドのフェロー(学生)の教育目的であるのですが、MTTはこれでいろいろ実験し、参画した現代の作曲家や研究者からもインスピレーションを得て、サンフランシスコ交響楽団等のプログラムに展開させている、という側面があります。
教育の場を公開しているだけとも言えるから、観客の入りを気にせずいろいろ試せるのです(劇場も700席と小さい)。
どんな切り口が並んでいるのか、ご紹介しましょう。
その1:Debussy’s Petite Wonders
4/25 チケット12ドル
ソロ~小編成の作品を取り上げる。
ドビュッシーのソナタ3作品と2台のピアノのための小組曲に、イギリスの現代の作曲家Colin Matthews と Robin Holloway の印象主義に影響を受けた作品を演奏。
Debussy: Sonata for Cello and Piano
Matthews: Time Stands Still for Horn, Violin and Piano
Debussy: Sonata for Flute, Viola and Harp
Debussy: Petite Suite for Piano
Holloway: Summer Music for Oboe, Clarinet and String Quartet
Debussy: Sonata for Violin and Piano
その2:Reflections on Debussy
4/28 入場無料
パネルディスカッションと映画の上映。
パネルディスカッションは、MTT、Colin Matthews、Robin Holloway の3人が、ドビュッシーのサウンドと様式、他に与えた影響についてディスカッションする。
映画は、Ken Russellが1965年にBBCのために制作したThe Debussy Film を上映。
その3:Debussy Gems
4/30 チケット20~40ドル
ドビュッシーの音楽語法が成熟した作品を取り上げる。
Matthews: Hidden Variables (orchestral version)
Debussy: Fantasy for Piano and Orchestra
Debussy/orch. Matthews: Selected Preludes
Debussy: Jeux
その4:Debussy and Nature
5/1 チケット25~45ドル
自然をテーマにした作品2曲。
Holloway: Prelude and Scena from Clarissa
Debussy/orch. Holloway: En blanc et noir
Debussy: Prelude to the Afternoon of a Faun
Debussy: La Mer
詳しくは
ニュー・ワールド交響楽団のウェブサイト
(2010.4.17)