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ニュー・ワールド交響楽団のコンサートがWebキャストされます

ニュー・ワールド交響楽団のコンサートがウェブで放送されます(無料)。

昨シーズンも放送があったのですが、告知が直前だったのと、生放送の1回のみだったので、見逃した人も多かったと思われ、今回は複数回放送されます(ストリーミング)。

2006年に私がティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団の活動に気づき、彼らをウォッチし始めた頃に比べると、今は本当にたくさんの団体がウェブを活用しており、その変化は目覚ましいものがあります。たくさんありすぎて捕捉できないくらい。

そんな中、ニュー・ワールド交響楽団は、新キャンパスで本格的なウェブ・キャストを計画しているようですが、どんな形で出してくるのか楽しみです。

今回の放送では、今まで日本では見ることができなかったニュー・ワールド交響楽団の実際の様子を知ることができます。MTTの教育活動のレベルやいかに?テーマ性のあるプログラミングも要チェック。

興味のある方は必見です!

Webキャストのホームページはこちら

そもそもニュー・ワールド交響楽団って何?という方は、まずはこちらから

放送開始時間(現地)

2009.1.25
7am, 3pm, and 8pm Eastern Time
8pm Central Time
8pm Mountain Time
8pm Pacific Time

放送開始時間(日本時間)

2009.1.25(日)21時
2009.1.26(月)5時、10時、11時、12時、13時

*事前にメールアドレス等の簡単な登録が必要です。

プログラム

Viennese Musical Traditions

  • Ernst Toch
    Bunte Suite for Orchestra,Op. 48
  • Ludwig van Beethoven
    Concerto No. 3 in C minor for Piano and Orchestra,Op. 37
  • Johannes Brahms
    Symphony No. 1 in C minor,Op. 68

Michael Tilson Thomas, conductor
Emanuel Ax, piano
Edward Abrams, conducting fellow

コンサート収録
2008.12.12、13、14 リンカーン・シアター、マイアミ

(2009.1.8)

Webキャストを見ての感想

やはり曲について、ティルソン・トーマスのイントロダクションが付いていました。またニュー・ワールド交響楽団や新キャンパスについての紹介もあり、多くの人に活動を知ってもらうという点も含めて良くできていたのではないかと思います。

新キャンパスは、無事工事が進行しているようで良かった。

プログラム1曲目が皆の知らない曲で、ウィーン音楽の伝統という切り口とラジオ向けに書いた曲であるという接点がティルソン・トーマスらしさなのでしょう。

コンダクティング・フェローのお兄さんは、MTTに師事ということで、MTTみたいな風情とアクションだったりしたら、長い音楽家人生それを貫いていくのはイバラの道だなと密かに心配していたところ、常識の範囲内だったのでホッ。

演奏の方は、思いっきりMTT色。ニュー・ワールドの演奏は個々の奏者にとてもポテンシャルがある感じがします。ときどき技術面で不安定なところや味わいに欠ける点があるのは、これから経験を積んでいくということなのでしょう。

エマニュエル・アックスとのベートーヴェンが非常に素晴らしかった。

当面Webキャストはテストしながら本格化に向けて方向性を探っていく模様ですが、次回が楽しみです。

(2009.1.26)