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ニューヨーク・フィル×スター・シェフの夕べ

ニューヨーク・フィルが、コンサートとその後のディナーを組み合わせた新シリーズを発表しました。

シリーズは4回で、毎回異なるスター・シェフが登場。金曜夜のコンサート後に、エイヴリー・フィッシャー・ホール内のダイニングスペースで開催されます。ディナーの料金は150ドルで、限定70名。

私はシェフ名を見ても、アラン・デュカスしかわかりませんでしたが、いずれ劣らぬ人気シェフだそう。

フード・ジャーナリストとシェフが料理についてディスカッションしたり、オーケストラの顔(ザーリン・メータのこと)やアラン・ギルバート、ゲスト・アーティストなども参加。

指揮者がムーティの日もありますが、ムーティは参加するのでしょうか?彼が一番グルメそうに見えるけど(理由:イタリア人だから。ただの先入観)。

この企画、一見音楽と何の関係もないようですが、着目すべきは、

そこが何か最先端の面白いことを発信している場所であることのイメージづくり

をしているという点。サンフランシスコのデイビスホールにはこのイメージが明確にありますが、エイヴリー・フィッシャー・ホールには今までありませんでした(リンカーン・センター全体ではあると思う)。

芸術機関にとって、これがあるかないかは生命線と言ってもいいくらい大きいことなのではないかと私は思います。

このリリースを見て、新国立劇場みたいなところこそ、こういう企画をやればいいのにと思いました。東京はそれこそスター・シェフがひしめいているわけだし、併設のレストラン・スペースだってあるし、マチネー公演が結構あるからその後にやれば、時間とお金に余裕のある人たちが来るのではないでしょうか。ニューヨーク・フィルよりも、ずっと条件的に恵まれていると思います。

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(2009.11.25)