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トマシェフスキーのDVDを観た
マイケル・ティルソン・トーマスの祖父母ボリス&ベシー・トマシェフスキーのイディッシュ・シアターでの音楽と活動を現代に紹介するドキュメンタリー
The Thomashefskys
Music and Memories of a Life in the Yiddish Theater
のDVDを観ました。
祖父母の足跡を整理して、イッディッシュ・シアターの記録を後世に残すことは、ティルソン・トーマスがどうしてもやり遂げたかった仕事の一つ。遂にフィルムが完成です。
2011年4月ニュー・ワールド・センターで、ニュー・ワールド・シンフォニーによって演奏されたショウを収録し制作。今年3月末にPBSで放送され、続いてDVD発売となりました。
イディッシュ・シアターがどういうものだったのかに興味のある方、ティルソン・トーマスというアーティストがなぜああなのかに興味のある方にはとてもおすすめ。
内容は、基本的に私が2008年にサンフランシスコで見たショウと同じでしたが、以下の特徴があります。
- 映像だと豊富なアーカイヴ資料のクローズアップがあるので、話の内容や音楽と合わせて、より理解しやすい構成になっている
- 今回の映像は、イディッシュ・シアターのアーカイヴとして残す目的で制作されているので、完成度高く仕上がっている
- イディッシュのセリフや歌詞に英語字幕が出る
- 本編の他に、ティルソン・トーマスがトマシェフスキーについて語っているビデオを収録
(長い) - ショウは、ニュー・ワールド・センターの舞台機構を生かしたものではなく、オーソドックスなセッティングですが、センターやニュー・ワールド・シンフォニーの活動を紹介するビデオが入っている
MTTのパフォーマンス(歌、振り付け、演技)については、私は初めてショウを観たとき、予想していなかったことや彼に興味を持ってから日が浅かったこともあって非常に驚きましたが、今回のDVDでは自然のなりゆきに見えました。その後私がいろんな場面に遭遇したことでそう感じたのか、わかりません。
登場するジューイッシュの音楽は繰り返しが多いこともあって、耳に残ります。このDVDを見たら、あなたの鼻歌はしばらくジューイッシュになることでしょう。
参考資料
- NPRのトマシェフスキーに関するティルソン・トーマスへのインタビュー
→こちら
(良いインタビューだと思う)
このサイトのトマシェフスキーに関する過去記事
(2012.4.21)