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マイケル・ティルソン・トーマス&ボストン交響楽団

チャイコフスキー:交響曲第1番<冬の日の幻想>

これ抜きにはMTTを語れない

この曲は、チャイコフスキーが26歳のときの作品ですが、同じく26歳のときにこの曲をボストン響とのデビュー盤の一つに選んだティルソン・トーマス(もう一枚はアイヴスだった)。

したがってMTTはこの曲に特別の思い入れがあるようで、エディンバラ音楽祭で演奏したときも、「20代の気持ちになる」とスピーチしていました。

確かに、民族的なリズムの躍動感、流線形の音楽、フェアリーな感じといい、こんなにティルソン・トーマスのよさが発揮できる曲もないのではと思います。

62歳の今の実演と26歳のときの録音のどちらがいいかと言われると、非常に返答に困る。

それくらい、この録音のフレッシュさは鮮烈だし、完成度がとても高い。MTTは登場したときからMTTだったということがよくわかります。

まだ聴いたことがないという方、試しに一度聴いてみてください。この曲の魅力を再発見するはずです。