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マイケル・ティルソン・トーマス&ロンドン交響楽団

ストラヴィンスキー:ストラヴィンスキー・イン・アメリカ

ロサンゼルスの思い出

ジャケットの画像がわかりづらいのですが(クリックするとちゃんと見ることができる)、ストラヴィンスキーとティルソン・トーマスの似顔絵が特徴をよくとらえています。

ライナー・ノーツにティルソン・トーマスがストラヴィンスキーの思い出を綴った文章が掲載されています。

8歳のとき、初めてストラヴィンスキーが指揮をしたコンサートに出かけて衝撃を受け、それ以来心酔し、現在に至るらしい。

その時の印象がこと細かく書いてあるのですが、これに限らずMTTの幼少時の話って、本当?今思い出して都合いいように話作ってないか?って思うものが多い。

8歳の子どもがストラヴィンスキーに心酔し、コンサートに通いつめていたらちょっと怖いけど、そうやって育つとああいう大人ができると思うと愉快。

そういえば、MTTの子ども時代のエピソードにいわゆるわんぱく系の話はひとつも出てこないし、友達の話も見かけない。いつも芸術家の大人に囲まれた子ども一人だったらしいです。

そんなティルソン・トーマスがロサンゼルスで接したストラヴィンスキーの音楽を集めたのがこのCD。

ロンドン響は、思わずよくつきあってくれたと感心してしまいます。今のサンフランシスコとの練り上げを極めた音に慣れた耳で聴くと、ロンドン響はとても常識的に聴こえます。