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サンフランシスコ交響楽団の100年を振り返る展示

サンフランシスコ交響楽団の創立100年を記念して、楽団の100年を振り返る展示がサンフランシスコのパブリック・ライブラリー(本館)で始まりました(9/8~1/9)。

展示

量は多くないものの、音楽監督ごとに時代を分け、その時代の活動がどうであったかについてのわかりやすい説明があり、写真やプログラム、LPレコードやCDのジャケットやコンサートのポスターが並んでいます。ドキュメンタリー・フィルムも流れていました。

順調なときもあれば、危機にさらされたときもあり、戦争ありで、なかなか起伏に富んでいました。

小澤の時代から写真がカラーになるのですが、アジア出身で彼のファッションが当時のサンフランシスコのヒッピー風だったのが、インパクトがあったとのこと。

小澤と言えば、100周年のお祝いのメッセージを寄せていました。ティルソン・トーマスとサンフランシスコ交響楽団の成功が続くことを祈るということと、元気になってまたサンフランシスコで振りたいという内容でした。私は結構重たい言葉だと思って読みました。

展示で印象に残るのは、やはりエド・デ・ワールト時代のデイビスホール完成、ブロムシュテット時代の教育機関の機能が増えていくところ。

MTTは音楽監督就任のときのポスターが、どこをどう見てもロックのミュージシャン。すごすぎるけれど、彼もずいぶん変わったのだと思います。

楽団のアーカイブ披露はこの展示の他に、ウェブサイトも予定されています。アドビが技術提供したとの由。地元企業の本業を生かしたメセナですが、どういう内容なのか楽しみ。

(2011.9.10)