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サンフランシスコ交響楽団のハイチ義援週間
サンフランシスコは、常に地震への備えが頭にある土地柄なので、ハイチの大地震にも様々な支援活動をしています(特にシリコンバレーでは、インターネットを使った支援活動がさかん)。
というわけで、今週(2/3~6)のサンフランシスコ交響楽団は、ハイチ義援週間。題して
Music Without Borders:
A Tribute Week for the People of Haiti
見てのとおり、国境なき医師団とのコラボレーション。
内容は、全員(オーケストラ、SFSコーラス、MTT)が赤いリボンを胸につけて演奏(今週はプログラムにシューベルトのミサ曲がある)、コンサート前と休憩時間にオーケストラ・メンバーのグループがホワイエでも演奏、そのまわりに国境なき医師団とアメリカ赤十字のインフォメーション・コーナーがあって、NGOのスタッフが支援方法の紹介をするというもの。
オーケストラ・メンバーの演奏では、パーカッション4人組が拍手(clapping hands)だけで演奏したりして、面白かったです。
コンサートでは、オーケストラ・メンバー代表によるスピーチもありました。そこで自分たちのことを「私たちサンフランシスコ・シンフォニー・ファミリーは」と言っていたのが印象的でした。これはミュージシャン、スタッフ、支援者、お客さんのすべてを含む意味でしょうが、こういうところに地元に根付いた姿勢が現れるのだと思います。
ぺ・ヨンジュンが、ファンのアジュンマ(おばちゃんたち)を「家族のみなさん!」と呼んでいるのと同じ。
この他、シンフォニーが運営しているリセール・ストア(日本で言うリサイクル・ショップ)の売上げもNGOへの寄付に充当されます(3月4日にセールを開催。今月はそのための商品集めを実施)。
この一連の支援活動は、バンク・オブ・アメリカの災害救助活動とも連携。オーケストラが積極的に社会のハブとして機能すべく動いていることが見て取れます。
マイケル・スタインバーグ氏の追悼コンサート
今週は2月6日の土曜日に、昨年亡くなった音楽評論家でサンフランシスコ交響楽団の曲目解説等にも長年携わったマイケル・スタインバーグ氏の追悼コンサートも開催されます。
ヴァイオリニストである夫人と仲間の音楽家、SFSのミュージシャン、ピアニストの Garrick Ohlsson が参加し、マーラーの交響曲第5番のアダージェットの室内楽版等を演奏。
6日のコンサート前5時半スタート(その日のチケットを持っていない人にも無料で公開)
(2010.2.4)