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サンフランシスコ交響楽団のウェブサイトがリニューアル
サンフランシスコ交響楽団のウェブサイトが、今どきのデザインにリニューアルされました。と言っても、かっこいいサイトというより、
言いたいことは、全部載せました
という感じで、ものすごい情報量です。彼らの活動のすべてがわかる内容で、非常にパワーアップしています。
今回特に具体的な数字で、彼らががんばっている客観的データを多く出しているという点が特徴でしょう。
とにかく見て、読んでくださいとしか言えませんが、ウェブサイトの本来的役割は、こういう情報発信にあるのだと実感します。ウェブに載せておけば、私のように反応する人が、世界中から現れる可能性がある訳ですから。
気づいた点をいくつかご紹介します。
チケット購入
チケット購入への流れは、以前のサイトも非常によくできていましたので、基本的なステップに変化はありません。
今回のリニューアルで追加されたのは、今どのステップにいるのかの表示と、チケット購入画面の右に車椅子の準備や駐車場、グループ割引などのご案内が一緒に表示されるという点です。
サポート&ボランティア
今回のリニューアルで力が入っているのは、シンフォニーをサポートしたり、ボランティアで参加する様々な方法や機会についての紹介コーナーです。
どういうメニューがあって、どんな方法で参加できるのか、特典は何かなどについて、それはそれは詳細に書いてあります。
また資金使途の詳細や現状どうなっているのか、どんな人たちがどれくらい支援や参加をしていて、それがシンフォニーにとってどういう役割を果たしているのかについても、詳しく紹介。
コーポレートスポンサーを紹介しているページが圧巻。
教育プログラム
教育プログラムについても、プログラミングからカリキュラムの詳細まで、大量の情報が追加されました。
日本でアメリカのオーケストラの教育プログラムを研究している方の資料としても、大いにお役に立てるのではないでしょうか。今は規模・評価・音楽監督自ら陣頭指揮にあたっていることの3点において、サンフランシスコ交響楽団抜きでは、アメリカのオーケストラの教育プログラムを取り上げたことにならないということを指摘したいと思います。
SFSメディアとKEEPING SCORE
今回のリニューアルでSFSメディアのコーナーが新設され、マーラー・レコーディングプロジェクトやKEEPING SCOREなど、自主レーベルの活動についてもわかりやすくなりました。
検索連動広告?
面白いと思ったのは、例えばティルソン・トーマスの経歴のページを表示すると、横に
MTTとディナーをご一緒しませんか?
というマエストロとのディナー特典がつく寄付の広告(金額は高い)が表示される点です。よく考えられていると思いました。
初めての方への配慮
彼らが気を配っているのは、初めてコンサートに行こうとサイトを訪れた方が、迷わずに情報を得られるかという点なのだと思います。入り口をわかりやすく表示し、その方たちに必要な情報が一覧できるようになっています。
サンフランシスコ交響楽団は、今やサンフランシスコへ行ったら行くべしスポットの7位(サンフランシスコ・ジャイアンツに続くらしい)にランキングされたり、非営利団体全体の中でも評価において上位ランクインしているそうですが、それにふさわしいウェブサイトになっているのではないかと思います。
(2008.3.28)