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コリン・デイビスがオバマ流資金集めに立ちあがった!

コリン・デイビスがロンドン交響楽団の資金集めに自腹からシードマネーを提供、これにみんなで持ち寄ったお金を合わせて1百万ポンド(現在1ポンド=約152円)まで集めようというキャンペーンを旗揚げ、話題になっています。

昨年秋からのリセッションで、オーケストラの資金集めには暗いニュースが多かっただけに、久々の前向きな話題。

特にロンドンは、金融業のプレゼンスが大きかったこと、オーケストラ数が多い上に世界中からオーケストラがやってくる、アメリカほど資金調達の技術が蓄積していない等々で大変厳しい状況らしい。

マエストロ自ら立ち上がった例が今までなく(過去ニューヨーク・フィルが赤字のときにマゼールが寄付したとかはあった)、その行動力にさすが!の声が上がっています。

またオバマ大統領やウィキペディアの資金調達で改めて価値が見直された、多くの人の小口の善意を合わせて大きな力にしようとしている点もポイントです。

ロンドンって、プロムスの会場行っても、アリーナ(立ち見席)に陣取る人達が草の根でコンサートに来る余裕のない人々のための資金集め活動を毎日やっていて、頭が下がる思いがします(話はそれますが、プロムスはバラエティに富んだプログラムを多くの人とシェアしていて、本当に素晴らしい音楽祭です。ザルツブルグやルツェルンが世界最高の音楽祭だと信じて疑わない方は、ぜひ一度プロムスへ)。

今回のキャンペーンがどう広がっていくか要注目。

ロンドン交響楽団のウェブサイトを見てもキャンペーンのことが掲載されていなかったので、具体的にどうやって集めるのか等は、情報がわかり次第お伝えします。

このニュースを伝えている記事

ロンドン交響楽団のウェブサイト

(2009.5.28)

追記:寄付の仕方

ロンドン交響楽団のウェブサイトに専用ページができました。

コリン・デイビスがLSOと関わって50周年を記念する Sir Colin’s Challenge という名前のエンダウメント(基金)への拠出をお願いするもの。

拠出の方法はオンラインと郵送(小切手)の2種類。オンラインでは10ポンドから寄付できます。

こちら