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コミュニティ・プログラムに2百万ドルの寄付を獲得
サンフランシスコ交響楽団が、大手会計事務所のKPMGよりコミュニティ・プログラムの拡充のために2百万ドルの寄付を得たと発表しました。
KPMGはニューヨークの Wallace Foundation のチャレンジ・グラントを通してなので、同財団からKPMGと同額が付加され、合計4百万ドルがシンフォニーにもたらされることになるそう。
コミュニティ・プログラム向けとなっているところがポイントでしょう。
サンフランシスコ交響楽団のコミュニティ・プログラムは、年3回程度実施されるアウトドアでの無料コンサートをはじめ、サンフランシスコの人口構成を反映した、春慶節をお祝いするファミリー向けコンサートなどが大きな年中行事となっています。
近年のラティーノ増加を受け、昨年は初めてラティーノ・コミュニティを対象にしたファミリーで参加するコンサートも開催しました。これはサンフランシスコのラテン芸術の機関とのコラボレーションで、ラテン音楽だけでなく、ホールのデコレーションやホワイエでのラテン文化体験など、様々な工夫をこらしたもの。
ラティーノの多くは、普段デイビスホールに来る機会がないことから、大きな一歩となりました。
こうした努力と工夫が評価につながり、次のチャンスにつながったのではないでしょうか。
この話一つとってみても、常にダイバーシティを考慮することが求められるという点がアメリカだし、自発的に機会を得ることが困難な人々にチャンスを提供しようという動きが様々に出てくるところもアメリカなのだと思います。
(2009.2.19)