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ケント・ナガノ&シカゴ交響楽団を聴く
シカゴ響は、オペラハウスみたいにプログラム毎のポスターがあります。それだけで「金持ち〜」と思ってしまう私。
シンフォニー・センター、本日の演目のポスターの前にて。
今日の指揮者は、ケント・ナガノ。
Music Conversations
開演1時間前から別室で、地元で音楽監督をやっている方によるプレトークがありました。内容は幻想交響曲について、テーマの展開、オーケストレーションについてなど。ピアノを弾いて見せたり、CDの抜粋を聴いたりしました。
コンサート
演奏会場は満員です。
1曲目ワーグナーのトリスタンとイゾルデから、前奏曲と愛と死。
弦は取り立ててうまいという感じは受けませんでした。アンサンブルがやや荒い印象です。
2曲目韓国の作曲家チン・ウンスクの「Rocana」
この方はリゲティの弟子で、この曲は3月にモントリオールで初演したそう。
ものすごい種類の打楽器です。
打楽器をセッティングしている間にケント・ナガノがマイクを持って、曲についての話をしました。
話の内容は、この作曲家と出会ったきっかけ、曲が表現していることと、どこを聴いてほしいかという点。皆がイメージできる例を用いて話していたので、非常にわかりやすくて面白かったです。ケント・ナガノは話が上手。
曲は、アジアの打楽器を多用していたのですが、アジアンな曲調ではありませんでした。モントリオール交響楽団は、先ごろ来日していたので、来日公演でもこういう曲をやればいいのにと思いますが、打楽器の種類が多すぎて無理なのでしょう。残念。
3曲目ベルリオーズの幻想交響曲。
あまり印象に残らない演奏でした。最後、突然テンポが速くなったことと、最後の音を伸ばさなかったことくらいしか思い出せない(鳥なみの脳みそ?)
したがって本日の感想は、あまり印象に残らないということ。
今日はオーケストラが2軍だったのかもしれないし、席がよくなかっただけかもしれません。
というわけで、シカゴ響については判断保留で持ち越し。
ちなみに、今日シカゴ響のコンサートに行った結果、シンシナティのコンサートはお客さんとの距離が近くて一体感があったし、オーケストラもヤルヴィの方向性が明確で良かった。とシンシナティ株急上昇でした。
シカゴはとにかく都会で、お客さんとオーケストラの関係もドライな印象です。そういう点では、東京と似ているかもしれません。
(2008.4.29)
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