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オーディオ・ビジュアル目線の SFS Media インタビュー
アメリカのオーディオ・ビジュアル系ウェブサイトのSOUND VISIONが、サンフランシスコ交響楽団の自主レーベルであるSFS Mediaを取材、興味深い内容を提供しています。
記事は2つ。
KEEPING SCOREのマーラー編について
クラシック音楽とハイテク。KEEPING SCOREプロジェクトが彼らの音楽とメッセージを伝えるために、どうテクノロジーを用いたのか?主な制作スタッフ一人ひとりにインタビューしています。
読むとわかるのは、彼らには「伝えたいこと」が大前提にあってそこがぶれないということと、それを伝えるためにテクノロジーを活用するということに対する意識が非常に高いこと。
内容で印象に残っているのは、ドキュメンタリーでは、マーラーの素材となった原音楽とオーケストラ演奏を重ねたシーンが何度も出てきますが、その編集についてのコメント、MP3全盛の時代にこういうものを出す意義、コンサート映像の<巨人>では、既に出ているSACDとは違う体験を提供することを目指したという話、東アジアはもうブルーレイだけど、ヨーロッパはまだDVDが中心である話、MTTが映画監督ばりにハッスルした話、この10年のプロジェクトの間にどんどんテクノロジーが進歩した話など。
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マーラー・レコーディング・プロジェクトについて
ヴァイナル・エディション制作の経緯が詳しく紹介されています。販売は500セット(プレオーダーにて受注)、リリースは9月1日予定。
デモ盤を制作してSACDと細かく聴き比べた話が面白いです。DSD録音からアナログ制作するというパターンは従来なかった方向性だけれど、やってみたら確かに制作する意義があると感じたそう。私はアナログ・プレーヤーを持っていないのでオーダーしなかったのですが、聴いてみたい。
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このウェブサイトは、2002年にSFS Mediaが初めて作品をリリースした時にもティルソン・トーマスにインタビューしています。マーラーのシリーズで何を伝えたいかの話を今読むと、当初からどういうものを創るかというビジョンがここまでクリアだったのかと驚きますが、狙ったとおりのものが出来上がったということでしょう。
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(2011.6.27)