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オーケストラ、ITマネジメントを語る~ここでもgreen~
前回、サンフランシスコ交響楽団のディレクターが、公認会計士のイベントで講演するとお伝えしましたが、今度は CIO (Chief Information Officer)の Michael Skaff 氏が、サンフランシスコで4月に開催されるIT業界のカンファレンスでスピーカーを務めるそうで、シンフォニーのITマネジメントにおけるプライオリティを語っています。
サンフランシスコ交響楽団がITで重視しているのは次の5点
1.組織を強化するものであること
サンフランシスコ交響楽団は現在、2011年の創立100周年に向けて、シンフォニーの次のステージはいかにあるべきかを中心に動いています。この中でもITの利用というのは、大きな存在であると語っていました。
2.デジタル・アセット・マネジメントの構築
これは、彼らが現在取り組んでいる課題のようです。SFSメディアという自主レーベルを持ち、KEEPING SCOREのシーズン2リリースも控え、今後ネット配信含めて、サンフランシスコ交響楽団がどういう手を打ってくるかは注目だと思います(既に組合とは、より柔軟に動ける契約内容に更新したとの由)。
3.環境重視・環境保護
Be green, save greenだそうです。今やオーケストラもグリーンの時代。印刷と電力使用に言及していました。
アメオケ界最大の環境問題は PLAYBILL(プログラム冊子)だと私は思いますが、毎週毎週すごい量です。日本のちらしとどっちがムダか考えると、ちらしの方がムダな気もしなくもありませんが、どちらも長年の慣習&構造問題なのでしょう。
4.顧客の体験を最適化するものであること
ITはカスタマーサービスの面で、シンフォニーが顧客に提供する体験の質を最高にするためのツールでなければならないという意味です。
5.アウトリーチにおけるオンラインの重要性
サンフランシスコ交響楽団には、メインのウェブサイトの他に、アウトリーチのためのサイトとして、KEEPING SCORE のサイト、SFS Kids site の2つがあります。メインのサイトは、コンサート情報とチケット販売、定期会員と寄付の獲得、シンフォニーに関する情報提供が目的。これに対して、アウトリーチのサイトは、広く世界中の人々をターゲットに音楽の魅力をアピールしていくことが可能であり、こちらの目的でもITの活用は重要だとしています。
(2009.3.25)