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エディンバラ・フェスティバルのススメ

グラインドボーン音楽祭に続き、エディンバラ・フェスティバルについても、行った方の話が載っているサイトがあまりなかったので、掲載します。

街が素晴らしい

何と言ってもエディンバラ・フェスティバルの魅力は、独特の都市の景観とセットだというところにあります。

初めて訪れた方は、間違いなく感動すると思います。

もう少し気温が高ければ、開放的でなおいいのにとは思いますが。

ここでは、毎日フェスティバルを観に行くのもいいですが、ゆったり日程をとって、スコットランド観光をするのがおすすめです。

同時開催フェスティバルのパワー

そしてフェスティバルは、音楽祭のエディンバラ・インターナショナル・フェスティバルの他に、夜の名物パフォーマンスであるミリタリー・タトゥ、何千もの演劇、パフォーマンスが繰り広げられるフリンジをはじめ、フィルムや本などのあらゆるフェスティバルが各々独立して、夏の同時期に開催されます。

したがって、市内はものすごい人。ホテルの料金は跳ね上がり、確保が難しい。

しかし、街全体がものすごく盛り上がっているし、いくつものフェスティバルが集積しているパワーにあふれているので、一度は訪れる価値大有りです。

サンフランシスコ交響楽団が出演した時期には、他のフェスティバルが最終日を迎えていたので、私はクラシック音楽以外のジャンルのものをいろいろ観ることができなかったのだけが心残り。

あるものを利用するという考え

エディンバラはこれだけのフェスティバルを、普段そこにある施設を利用して開催しています。

フェスティバル用に何か立派な建物があるのではなく、街角のスペース、公園、学校など。

その肩肘はらない、普段着感覚でフェスティバルを長年続けたきたという点が本当に素晴らしいと思います。

アイスクリーム

そういう雰囲気なので、オーケストラコンサートが開催されたアッシャーホールも、音楽祭自体はsold out連発で盛況なものの、

「どこが音楽祭?」

というくらい普段着で普通。

そして、このホールで驚いたのは、客席内が飲食禁止ではないということ。

休憩時間になると、昔の駅弁売りみたいに肩から箱を提げたアイスクリーム売りが何人も来るのです。

これがバニラ一種類しかないのに、気温が低いのに、飛ぶように売れる。

特に60歳以上の男性のお客さんにとっては、アッシャーホールでのコンサートとアイスクリームはセットになっているようでした。

子どもの頃、デパートとお子様ランチがセットだったのと、同じノリに見えました。

お客さんの平均年齢

エディンバラのコンサートでは、今まで行った他のヨーロッパの都市よりも、お客さんの平均年齢が高いように感じました。

ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団は、演奏やめて、若い人をオーケストラコンサートに呼ぶ方法の講演会をやった方が受けたかもというくらい。

チケットが安い

この音楽祭は、上の階のチケットの値段がとても安い。

ヤンソンス&バイエルン放送響が8ポンド(2,000円くらい)で、聴けました。

これを基準に来日公演の値段を見ると、あまりの格差にびっくりします。

サンフランシスコ交響楽団が出演しなければ、エディンバラに行くこともなかったと思うので、MTT&SFSに感謝。