オーケストラ・アンサンブル金沢(OEK)のヨーロッパ・ツアー2013。楽団初となるエストニア公演の1日目はタリンでした。
これは、楽団の古い支援者の吉野忠彦氏が日本・エストニア友好協会の会長である縁がきっかけとなり、駐日エストニア大使のトイヴォ・タサ氏が格別に文化への理解が深く、多大な協力を惜しまなかったことにより実現したもの。タサ氏は現在休暇でエストニアに戻っており、本番だけではなく、リハーサルにも顔を出してくれました。
コンサートホール。隣にはオペラハウスが建つ。
ゲネプロの様子
指揮者はエストニア出身のミケル・キュトソン。今回がOEK初登場。ソリストは、マルセル・ヨハネス・キッツ(チェロ)。18才でエストニア期待の新人。
プログラムは、明日ロシアとの国境に近いナルヴァで野外コンサートを行うことも視野に入れたのでしょう。前半が小品で、後半がベートーヴェン。
【プログラム】
モーツァルト:《フィガロの結婚》序曲
メンデルスゾーン:《真夏の夜の夢》よりノクターン、スケルツォ
グリンカ:《幻想的ワルツ》
フォーレ:《エレジー》
武満徹:《3つの映画音楽》よりワルツ
ベートーヴェン:交響曲第8番
(アンコール)
ベートーヴェン:《12のコントルダンス》より第12番
チャイコフスキー:《弦楽のためのセレナード》よりワルツ
ホールの客席数は約400で、ほぼ埋まっていました。指揮のキュトソンは歌劇場を中心に活動していることもあり、手堅い音楽づくり。オーケストラは本番になると、ぐっと集中力が高まり、密度が濃くなります。生き物のよう。終演後は温かい拍手が広がっていました。
実はホールは直前まで改修工事中。奇跡的に工事が間に合った!
before(昨日)
after(今日)
終演後も外は明るい(9時半ごろ)
コメントを残す