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プロコフィエフ・フェスティバル

ティルソン・トーマス&サンフランシスコ交響楽団は、6/14〜6/24にわたり、「ロシアの扇動者・ロシアのヴィルトゥオーゾ、プロコフィエフの音楽」と題したフェスティバルを行います。

プログラムのコンセプトは、ピアノコンチェルトを全曲取り上げることで、プロコフィエフの音楽の超絶技巧や、ピアノコンチェルトのコンセプトの発展、そしてそれらが他のオーケストラ作品・ピアノ曲・オペラ・バレエ・映画などへどう影響しているかを探るというもの。

4テーマ全7回のコンサートと、各コンサートの1時間前に出演ピアニスト・コンサートマスター等によるプロコフィエフや他のロシアの作曲家の作品のプレコンサートリサイタルがあり、これらのトータルでプロコフィエフの音楽に迫るという内容。

プログラムは、例えば、ピアノコンチェルト3番(ピアノ=ブロンフマン)を取り上げる日は、コンチェルトが完成する前に書かれた「3つのオレンジへの恋」からと、ピアノ作品から多くを引用している「ロメオとジュリエット」からを組み合わせるという具合。いつもながらストーリー性があるプログラミングで、興味津々。

サンフランシスコ交響楽団の年間コンサートガイドを見ていたときに、6月にフェスティバルをやるとだけ書いてあったのですが、こんな意欲的で斬新な企画が出てくるとはびっくり!シーズン中にさんざんいろいろやったのに、さらにシーズン最後に打ち上げ花火が上がって終わるなんて知りませんでした。

2007-2008シーズンプログラムを見たときも思ったのですが、MTTはマーラーで評価されたことにこだわっていなくて、どんどん先に進んでいます。

シンフォニーのチケットをオンラインで買うと、確認のメールに、「innovativeな活動を応援してくれてありがとう」と書いてあります(彼らは、ライブに来て音楽を聴いてくれることが、一番の応援だといつも言っている)。オーケストラの活動に対する形容詞が「innovative」だというところがふるっていますが、本当にこれ以上ぴったりな言葉はないかもしれません。

(2007.2.25)

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