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ハーバード・ビジネス・レビューも取り上げていた

ティルソン・トーマス(MTT)のリーダーシップを絶賛している私ですが、私よりも先に雑誌「ハーバード・ビジネス・レビュー」が取り上げていました。

「リーダーシップ・バリューの創造」というテーマ(ダイヤモンド社の日本版では2005年03月号)で、18人の識者から感性のリーダーシップを学ぶという特集の、その18人の一人として登場していました(他は皆経営者か大学教授)。

ティルソン・トーマスの話の要旨は、次のような内容です。

音を出すのは自分ではなく、オーケストラの皆であるから、彼らに納得してやってもらうことが大切。皆の気持ちを一つにして音楽を一つにすること。メンバー一人ひとりのコンディションまで気を配る。指揮者だけが全体の音を聴ける立場なのだから、客観性と全体把握が重要。

指揮者に対する信頼は、指揮者が誰よりも深いスコアリーディングをしているということに対する信頼と、舞台上で指揮者が発する情報を信じてゆだねてもらう信頼の2つから生まれると考えている。

私はこれを読んだとき、ビデオで見た彼のもの言いや出てくる音楽そのものの内容だと思いました。彼が我を忘れたりキレたりしないのも当然という発言内容ですし、彼の口から出る「誰よりも深いスコアリーディング」という言葉、迫力あります。

先日、彼について先入観がない状態でKEEPING SCOREを観た方(男性)に、MTTについての感想をお聞きしたら、「この人についていきたいって思わせるところがある人」というお答えでした。ちなみにサンフランシスコ交響楽団の印象は、

「あのオーケストラの人たち、とても楽しそう!」

(2007.4.20)

ティルソン・トーマスのビジュアルを語る