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ニュー・ワールド交響楽団20周年

2007-2008シーズンは、ニュー・ワールド交響楽団の創設20周年にあたり、華やかにお祝いをするそうです。

640名もの卒業生をプロの演奏家にしたという実績の点でも、今までなかった職業訓練としての音楽教育機関という意味でも、ものすごい成果ですが、大きなコンサートホールではなく、700席程度の劇場で20年も若者たちと音楽をつくり続けてきたことの重みや、食住はじめ生活費を支給しながら、常に100名もの若者をお預かりしてきたプレッシャーを想像すると、関係者の方々の思いはいかばかりかと思います。ウェブサイトを見ると、本当にゼロから始めてここまで来たのだということがよくわかります。結成したころの写真がいくつもあるのですが、MTTも若い。

シーズンのハイライトは、リンカーンシアター(ニュー・ワールド交響楽団の本拠地)でのオープニングコンサート(10月13日)と、昨年マイアミに出来たカーニバルセンターのコンサートホールでのシーズン・フィナーレ(5月3日)。

オープニングのプログラムは、ギル・シャハムをゲストに迎え、メインはバーンスタインの「Fancy Free」。

フィナーレの方は、ニュー・ワールド交響楽団の主たる卒業生20名も加わり、チャイコフスキーの「白鳥の湖」第3幕とストラヴィンスキーの「春の祭典」。やはり切り札はこれで決まりでしょう。どんなに盛り上がることか、楽しみです。MTTは泣くかな?

(2007.7.6)

ハーバード・ビジネス・レビューも取り上げていた